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長周期地震動への備えは万全ですか?
 
長周期地震動が心配!高層ビル前回の話とも関連しますが、超高層ビルでは、チェックしなければならない項目があと1つあります。

建物をいつまでも激しくグラグラと揺する「長周期地震動」に備えているかです。
 長周期地震動は加速度が100〜300ガル程度、速度が30〜50カイン程度ですが、地震の継続時間が200〜500秒と普通の地震(おおむね60秒以内)に比べて長いのが特徴です。  「構造の性能評価書」に記入された地震波の名前だけを見ても、長周期地震動が含まれているのかどうかは分かりにくいので、構造設計者に確認する必要があります。

 
 長周期問題の存在が強く認識されたのは、2003年の十勝沖地震以降。それから7年になるのに、残念なことに、長周期地震動の影響を検討しない、「お粗末な」超高層ビル設計が今でも少なくない現状なのです。


性能評価書を公開するか否か?


 最後に、「構造の性能評価書」についても説明しておきます。
この書類は、高さが60メートルを超える超高層ビルは国が指定する「性能評価機関」で審査・評価され、合格した場合に発行されます。

耐震偽装の姉歯事件で有名になったのは、「特定行政庁(市町村)」や「確認検査機関(民間)」ですが、「性能評価機関(民間)」はそれより一段とレベルが高く、「高度な専門的知識を有する者」が審査・評価することに建前上なっています。超高層ビルの建築主は、性能評価機関が発行した「性能評価書」を持っていますので、閲覧したいと思うなら、建築主に依頼することになります。

 
 ただし、これが曲者で、建築主は評価書をすんなりと見せてくれるとは限りません。評価書はいわば「建物の健康診断書」に相当し、販売価格や賃料を決定するための重要な書類であるためです。「出来れば非公開にしたい」と考える建築主がいても不思議ではありません。考えてみればすぐ分かることですが、内容が良ければ隠す理由はありません。もし入居者に対して公開を拒んだとすれば、なんらかの「弱点」を抱えている恐れが強い、と疑うことが賢明です。

個人では相手にされないケースもあるので、マンションの自治会(管理組合)として公開請求してみてはいかがでしょうか?


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